特別償却か特別控除かの判断(前ふり:コンビニの店員)
「サラリーマン税理士さくさの納税のすすめ」第99号
ご覧いただきありがとうございます。
このブログは、
税金の知識を得ることで安心して事業を行いたい個人事業者の方とその予備軍の方のためのブログです。
<前ふり>
さくさは、朝の通勤時に、近所のコンビニでホットコーヒーを買うことが多いです。
ホットコーヒーを飲みながら車を運転して職場に向かいます。
100円の、紙コップの、ドリップするコーヒーです。
さくさのおなかの調子が整うからなのか、よくわかりませんが、
アイスコーヒーではなく、缶のコーヒーでもなく、
暑い夏場でも、100円のホットコーヒーにしています。
平日の通勤時間がほぼ決まっているので、店員の方にも覚えてもらっています。
ホットコーヒー以外にも、パンや、おにぎりを買ったり、ガムを買ったりしますが、
さくさがレジに向かって歩き出すと、
コトッ
と、かわいい音がして、
紙コップがレジに置かれます。
そして会計が始まります。
さくさは、2~3個の買い物なら、レジ袋を使いません。
レジの女性店員もそれを知っているので、袋には入れません。
スッ
と、さくさの方に少し押し出してくれます。
「ありがとう」
受け取った商品をカバンの中に入れて、
会計の終わりに、小銭を募金箱に
チャリン
と入れて終わります。
いつもの光景です。
もっとも、その女性店員でない日には、そうスムーズに事は進みません。
そのコンビニの朝のアルバイト店員は何人も変わりましたが、
その今の女性店員は抜群です。
おとなしい感じがする、とてもきれいな、若い女性です。
おそらくですが、近所の有名大学の生徒さんだと思います。
店内の空気が和んでいるのを感じることができます。
先日、さくさがレジを済ませるタイミングで、
作業服を着た50代くらいの男性が店内に入ってきました。
入口からレジの方を向いて、軽く会釈をして、そのままレジに向かっていきました。
その男性客はたばこの注文をしようとして、レジに陳列している たばこの棚を見上げたときには、
既にレジカウンターの上に、”いつものショートホープ2箱” が置かれていました。
レジには、たばこの料金と新聞の料金が打たれていました。
「何百何十何円です。」
「あっ、新聞代も入ってるのね?」
「あ、はい。」
その男性客は、少し驚いて、笑顔になって、会計を済ませてから、店の入り口付近に陳列されている ”いつもの新聞” を取って、店を出ていきました。
なるほど、
うちの職場に来てくれませんか?
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それでは、本題のお話しに移ります。
特別償却か特別控除かの判断
さくさは、特別償却と特別控除が選択で適用できるものについては、基本的には特別控除の方を勧めます。
特別償却
特別償却とは、租税特別措置法などの規定により、通常の減価償却(普通償却)よりも前倒しして減価償却をすることをいいます。
一定の機械装置やソフトウェアなどの固定資産を購入した場合などに適用することができます。
投下資本の早期回収を図り、税額の軽減により資金繰りの緩和を図ることができるようになっています。
そういった面から、節税と言われたりもしています。
特別控除(税額控除)
税額控除とは、本来支払うべき税額から一定の金額を控除することができる制度のことをいいます。
所得税では、課税所得金額に所得税率を乗じて所得税額を計算しますが、その計算された所得税額から一定の金額を差し引くことができるものです。
まとめ
減価償却は、特別償却をしなくても、普通償却を行っているだけで、
“いずれは” 減価償却を完了することができます。
特別償却をしても、しなくても、減価償却をする“金額に違いはありません”。
違いがあるのは、その時期(期間)だけなのです。
早く経費に計上するか、あとで経費に計上するか、それだけの違いです。
これに対して、特別控除は、
適用されたら“一生もん”です。
永久に適用できるということで、
期間が過ぎたからあとで返金してね、なんてことは言われません。
だからさくさは一生もんの特別控除を勧めているのです。
ここまでご覧くださいましてありがとうございました。
読者の皆様が宇宙で一番幸せになることを心よりお祈り申し上げます。
さくさ