税理士の使命ってなんだろう

2017/3/2

サラリーマン税理士さくさの納税のすすめ 【第一回】

 

はじめまして。サラリーマン税理士のさくさと申します。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

僕はサラリーマンとして会社勤めをしており、これまで主に会計、税務、資金の仕事で経験を積んできました。また、自分の仕事に関する知的好奇心が高まった結果、仕事をしながら受験勉強をして税理士の資格も取得しました。

 

このブログでは、僕が仕事で得た知識や税理士の勉強で得た知識の中から、僕自身に関心があるもの、そして皆様のお役に立てると思うものを、できるだけシンプルに、手短に紹介してまいりたいと思います。

 

サラッと読み流していただいて、「そう言えば、さくさがあんなこと言ってたよね。」みたいな感じで、何かの拍子にふと思い出していただければ嬉しいです。

 

 

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税理士の使命ってなんだろう

 

税理士がどんな仕事をしているのか、どんな職業であるのかは、読者の皆様の多くはご存知のことと思いますし、これまでに税理士との接点がなくても大方の想像はつくと思います。

 

まあ、何でも屋みたいなところがあるというのも事実ですので、特にここでは、税理士があんなこともしている、こんなこともしていると個別具体的なことを書き並べることはしませんが、

 

税理士制度の目的を示す抽象的な視点として参考になるものが税理士法に記載されているので紹介いたします。

 

税理士法第一条には、税理士の使命が記載されています。

 

まず最初の段階で税理士という資格者がどのような使命を負っているのかをはっきりさせておくためなのでしょうが、資格制度で使命条項があるのは珍しいことと思います。

 

 

税理士法第一条

「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。」

 

ふむふむ、まぁ、税に関する専門家というのは、そりゃそうだよな、といったところでしょうが、

 

「独立した公正な立場において」

 

「申告納税制度の理念にそって」

 

「納税義務者の信頼にこたえ」

 

ってところで、当時、税理士受験生であった僕は何か引き込まれる感覚がしたのを覚えています。

 

その中でも特に、

 

「独立した公正な立場において」

 

っていうところが僕の心を掴んだ部分であり、

 

これは、納税義務者あるいは税務当局のいずれにも偏しない独立した公正な立場で、税務に関する専門家としての良識に基づいて行動しなければならないこととされています。

 

税理士はその存在自体が認められているという感覚、専門家として自分の良識を信じて偏らずに行動したら良いのだという誇らしい感覚がそのとき立ち上がりました。

 

通説としてですが、当初は、納税義務者の権利を擁護することを使命とするよう明記してはどうか、という意見もあったそうですが、

 

納税義務の適正な実現を図ると規定していることから、過少でもなく過大でもなく税法に定める通り納税するということであり、納税義務が適正に実現できるならば、納税義務者の租税債務の履行には何ら不利益を受けることはなく、

 

結果として納税義務者の権利は擁護されていることになるので、敢えてそのような記載を設けるまでもないこととされました。

 

なんだかカタイ話題からスタートしましたが、

 

僕が税理士の受験生であったときに、この条文を知ったことで、その後の長い受験勉強を最後まで続けることができた理由の一つにもなったので、まず初めに紹介することとしました。

 

さて、次回以降ですが、税法の話や、事例をあげての具体的な取り扱いについて、少しずつ話をしていきたいと思います。

 

ここまでご覧くださいましてありがとうございました。

 

皆様の幸せを心よりお祈り申し上げます。

 

さくさ