一括評価貸倒引当金の総収入金額算入(前ふり:入籍の日の決め方)
「サラリーマン税理士さくさの納税のすすめ」第84号
ご覧いただきありがとうございます。
このブログは、
税金の知識を得ることで安心して事業を行いたい個人事業者の方とその予備軍の方のためのブログです。
<前ふり>
数日前に、さくさの友人たちで集まって夕食会をしました。
その中の一人の女性から、最近入籍したとの報告がありました。
「本当におめでとう」「良かったね」
ひとしきりお祝いの言葉をして、
「で、いつ入籍したの?」
となった時に、
「8月28日に入籍しました。」
「理由は聞かないでね。」
「みんな引くから。」
とのこと。
ハッハ~ン
さくさは8月28日にした理由を知ってるよ。
「その日って、旧暦の七夕の日だよね。」
って得意げに "答え" を言うと、
「えっ、そうなの!?」
「知らなかった。」
ん、違うのか。
では、なぜ8月28日にしたのだろう。
みんなが答えられないでいると、
「28という数字が“完全数”だから、28日に入籍したの。」
・・・
なんだ、完全数って。
自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のこと。
例えば、
6 (= 1 + 2 + 3)、
28 (= 1 + 2 + 4 + 7 + 14)、
496 (= 1 + 2 + 4 + 8 + 16 + 31 + 62 + 124 + 248) 、
他にも、
8128
33550336
8589869056
137438691328
まだまだ続く
完全数は「万物は数なり」と考えたピタゴラスが名付けた数の一つであることに由来している。
完全数に関する最初の成果は紀元前3世紀頃のユークリッドで、彼は2のn乗 – 1 が素数ならば、2のn-1乗に(2のn乗- 1)を乗じた数 は完全数であることを証明しました。2のn乗- 1 が素数となるには n が素数である必要があるため、これにより、2のp乗- 1 が素数となる素数 p の探求に終始されることとなる。2のp乗- 1 を通常 Mp で表し、メルセンヌ数という。メルセンヌ数が素数であるかの判定法が考案され、、、、、、、
もういい
そりゃ、みんな引くわ。
でも、なんだか分からないけど、
「数学」が「神秘」だということは分かる。
そして、二人で良い日を選んだということもわかる。
彼女と何度か話をしただけで
既にさくさは彼女の知性の高さに気付いていたけど、
入籍した彼女とその旦那さんの知能レベルの高さも
あらためて分かりました。
この夫婦の会話は、いったいどんな会話なのだろう・・・
最後に彼女が
「今度から、旧暦の七夕だから8月28日にしたの。って言おうかなー、そっちの方がロマンチックだよね。」
って、言っておりました。
ありがとう。
そして、本当におめでとう。
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
それでは、本題のお話しに移ります。
貸倒引当金には、個別評価の貸倒引当金と一括評価の貸倒引当金があるのですが、
個別評価貸倒引当金は白色申告者についても適用があるのに対して、
一括評価貸倒引当金については青色申告者で事業所得者に対する特有の優遇規定になっています。
今回は、一括貸倒引当金の総収入金額算入についてお話しします。
一括評価貸倒引当金の総収入金額算入
事業所得の金額の計算上必要経費に算入された一括評価貸倒引当金勘定の金額は、その繰入年の翌年分の事業所得の金額の計算上、総収入金額に算入します。
貸倒引当金は、”洗い替え方式” である引当金です。
前年に必要経費に算入した貸倒引当金勘定の金額は、
実際に貸倒損失が生じたかどうかにかかわらず、
その全額を "戻入" して総収入金額に算入しなければなりません。
せっかく前年に節税のために必要経費に算入したのに、翌年になって戻入されて総収入金額に算入されると、
節税効果がなくなってしまうと心配される方もいらっしゃるかもしれません。
事業の縮小につれて年末の債権額が年々減少している場合には、確かにその傾向がありますが、
事業が軌道に乗って債権額が毎年安定している方については、その年も前年とほぼ同額の一括評価貸倒引当金を計上することになるので、
節税効果がなくなる心配はありません。
ご安心ください。
また、事業が拡大傾向で、債権額が増加傾向にある方については、
戻入する金額よりも、新たに計上する一括評価貸倒引当金の金額の方が大きくなると思われますので、
さらに節税効果が得られるということです。
この青色申告者の特典を受けるためには、申告要件(明細の記載)というものがありますので、お忘れのないようにして下さいね。
ここまでご覧くださいましてありがとうございました。
読者の皆様が宇宙で一番幸せになることを心よりお祈り申し上げます。
さくさ